イーロン・マスクによるTwitter社員のリストラ騒動の報道が加熱しています。
社員の半分以上を突然解雇したり、リモート勤務をやめさせたりするマスク氏に対して日本のマスコミは批判的に報道してますね。
報道を聞いてると、Twitterの社員が可哀想に思えてきます。
従業員をいきなり半分クビにして、残った社員に激務を強いる。。鬼かと。
Twitter、契約社員約5500人の8割を予告なし解雇──Platformer報道 - ITmedia NEWS
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ツイッター社員宛ての解雇メッセージからわかる、イーロン・マスクに決定的に欠けている3要素 | Business Insider Japan
でもここで忘れてはいけないのはTwitterの社員は平均年収4000万円のスーパーエリートだということです。
年収4000万円の労働者はホワイトカラー・エグゼンプションとして労働法制の対象外になるのが普通です。
スポーツ選手のように労働の成果を厳しく問われて当然の立場の人たちと言ってよいでしょう。
年収1千万円以下で労働法に守られて働いているサラリーマンとは次元の違う人々です。
アメリカのTwitter 社員の平均年収は29万ドル=4,000万円ぐらいかあ。大量解雇のニュースで「身につまされる」とか「自分も会社をクビになったらどうしよう」とか、せいぜい年収1,000万円が呟いたところで次元が違うだろ😆次に行けるところがある人たちなんだよな。 pic.twitter.com/AWgq3lXlIU
— 谷川 恵長 @ 正社員フリーター×複業 (@ISehaooooo) November 23, 2022
マスク氏は同時にインドや日本にエンジニアリングチームを立ち上げると言っています。
年収4千万円の社員をクビにしてインドや日本の安い労働者に置き換えるということでしょう。
TwitterのマスクCEO、「Twitterは日本中心だ」と全社会議で語る - ITmedia NEWS
日本人なら仮に半分の2千万円で募集しても優秀な人を簡単に雇えるでしょう。
昼も夜もなく働く質の良い労働者をたった2千万円で雇えるなら、リモート勤務で働く4千万円の社員を雇い続ける理由はありません。
15年前に「フラット化する世界」はITが進化した世界で先進国の仕事をインド等の賃金の安い人々が奪っていくという未来像を提示しました。
当時この本を読んで、インド人と競争する未来は大変だなと思ったものです。
ただ、唯一の誤算は日本が低賃金国として先進国の仕事を奪う側だったということですね(泣)。