日本のGDPは世界3位ですが、ドイツとの差はほぼ無くなってきています。
22年の日本の名目GDPは4兆2300億ドル、ドイツは4兆600億ドルでした。
インドも急速に成長しているので、今後数年の内に日本は5位に転落することになるそうです。
日本の名目GDP、ドイツが肉薄 世界3位危うく - 日本経済新聞
中国やインドに抜かれるのは人口の差が大きいからと納得できますが、ドイツの場合は違います。
ドイツの人口はたったの8400万人で日本より3割も少ないのです。
これはさすがにやばいよね。。
日本がドイツに抜かれそうになっている理由は円安です。
1ドル150円になった昨年10月頃には瞬間的にドイツに抜かれてたでしょうね。
為替の問題だったら気にすることも無いと思う人も多いかもしれませんが、ちょっとした為替の変動で抜かされてしまうほど接近しているのが問題だと思います。
20年前、日本とドイツのGDPの差は2倍ありました。為替がどう動いてもドイツに抜かれることはあり得なかったのです。
この20年間の間にドイツ経済は2倍に成長し、日本は全く成長しませんでした。
ドイツだけじゃありません。アメリカだって2倍に成長しています。中国やインドは10倍、20倍と成長しました。
成長しないってこういうことなんですよね。
GDPが変わらなくても、周りが成長すれば相対的に貧困になっていきます。
20年前に最先端だった技術も、今だとおもちゃにしかならないでしょう。
iPhoneは年々性能が上がって値段も高くなっていくので、日本人の給与が変わらなければいずれ手の届かない値段になります。
投資だって同じですよね。20年投資してプラマイゼロだったら、大失敗です。
お金は減らなくても、貴重な時間を無駄にしたことになります。
日本の中にいると感じにくいですが、かなり厳しい状況になってきていると思った方が良いですね。
先進国では当たり前のことが日本には出来ないということが今後増えてくるのでしょう。