お金を殖やす方法を謳った本は世の中に溢れています。
みんな老後の生活に必要な資金を貯めるにはどうしたら良いかと不安に思っているからです。
ファイナンシャルプランナー(FP)にリタイアに必要な資産額を相談すると、保守的に見積もった額を算出してくれます。
不測の事態が発生しても"死ぬまで安心"の資産額はとてつもなく大きくなります。
でもFPは”死ぬまでに資産を使い切れない"リスクには無関心です。
死ぬ時に資産が残っていたら老後プランは成功という考えが当然のように受け入れられているからでしょう。
でも人生で一番お金を持っていたのが死ぬ時だった場合、人生のマネープランが成功だったと言えるでしょうか?
死ぬ時に沢山お金を持っているということは必要以上に働き過ぎたことになりますよね。
もっと自由な時間を持てたし、やりたいことが出来たのに。
最近、死ぬまでにお金を使い切るべきだという本が出版されるようになりました。
「DIE WITH ZERO」はその先駆けとして有名です。著者がいかにも大富豪なのでコンセプトには同意しつつも少し遠い世界の話のようにも聞こえました。
でも庶民のレベルでも将来の不安に駆られてお金を貯めるだけの人生はもったいないというのは真理でしょう。
人生で築いた資産は、人生の中で使い切るべきです。