日銀は通貨の番人として日本円への信頼を守ることが責務です。
その日銀出身者が何に投資したいと思っているのかは大変興味深いところです。
日経記事によると、日銀OBに大人気の投資先は「金」だそうです。
最近、金価格は急騰して最高値を更新しています。
そんな高値にある金でもまだ買いたいのは何故でしょうか?
そもそも金は株や土地と違ってそれ自体が利益を生み出しません。
金の価値の源泉は希少で有限だということです。
人気があるからと言って生産することが出来ないからこそ価値が生まれます。
金の価値が高まっているということは、逆に考えるとお金の価値が下がっているということです。
お金は日銀がどんどん印刷してばら撒いています。たくさん印刷すればそれだけ価値が下がるのは当たり前のことです。
現場で日々大量にお金を刷ることに関わっていると、お金の価値を疑ってしまうのは自然なことなのでしょう。
今、世界中でコロナ禍での金融緩和で刷り過ぎたお金のせいで急激なインフレが発生しています。
でも異次元金融緩和を10年もやり続けた日本のインフレ率はまだ3%程度で落ち着いています。
世界で一番金融緩和をした日本のインフレがこの程度で本当に済むのでしょうか?
大丈夫だと信じたいですが、大丈夫じゃない未来が来ても泣かないようにしておきたいものです。