日本人の貯金好きは昔から有名です。
最新のデータでも日本人の金融資産の半分以上は預貯金だそうです。
一方で株式や投資信託への投資はようやく1割を超えたくらいです。
つみたてNISAが始まって5年経ちますが、まだまだ「貯蓄から投資へ」のシフトは十分に進んでなさそうです。
預貯金だけでお金を持っている人は本当にかわいそうです。
日銀が10年掛けて続けている異次元金融緩和は円安と物価上昇を引き起こす策です。
つまり、国策として日本円の価値をどんどん下げようとしているのです。
銀行に預けているお金は利子が付かないだけでじゃなく、価値自体が下がっていきます。
実質的に資産課税されているようなものです。
逆に、金融緩和策の最大の勝ち組は住宅ローンで家を買った人でした。
金利は1%以下で、住宅ローン減税を使うことで実質ゼロになります。金利より節税額の方が大きくなる逆ザヤが常態化しました。
さらに不動産価格は上昇を続けているので、投資としては大成功ですね。
株や投資信託もまずまずでした。
私は2017年頃から本格的にインデックス投資を始めて、今では資産の9割を株と投資信託で保有しています。
上がったり下がったりしながらも今では30%以上の含み益になっています。
この先どうなるかは分かりませんが、新日銀総裁の植田氏の会見を聞く限り、今後も金融緩和が続くのはほぼ確定のようです。
つまり今後も、円安と物価上昇が続くということです。
また、来年から始まる新NISAで新規に投資信託を始める人も増えてくるはずです。
つみたてNISAでは国内株より米国株に投資する人の方が多かったので、新NISAでも米国株を中心に海外株への資産シフトが進むでしょう。
そうなると、円売りドル買いで円安がさらに加速するかもしれません。
預貯金だけの人はますます資産が減価していくことになります。
コツコツ真面目に貯金する働きアリが馬鹿を見る時代です。
資産を守るために一刻も早く行動すべきでしょう。