日銀が16日の決定会合で異次元の金融緩和策を続けることを決定しました。
これを受けて円はドルやユーロに対して下落し、円の価値だけが落ちる独歩安が進んでいます。
円独歩安、対ユーロで15年ぶり水準 市場は為替介入意識 - 日本経済新聞
「デフレ脱却」と言い方を変えていますが、金融緩和はインフレ促進策です。
異次元緩和で金利はゼロに固定され、物価は上昇します。
消費者物価の上昇が1年以上2%を超えてるのに金融緩和を継続するという決定は、日銀の強い意志を感じます。
インフレが国策になっていると言っても良いのでしょう。
エコノミストのエミンさんも「インフレを起こすのは国策だと思う」と言っています。
ハイパーインフレまでは行かないけど3%〜5%のインフレを起こすのは国策だと思います。国は借金を減らしたい。方法は二つ増税とインフレ。どっちもやるけど増税だけだと国民の反発が強いのでインフレの方がいい。 https://t.co/5wG0cP3FWw
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) June 10, 2023
この政策で一番損するのは銀行預金をしている人です。
金利はゼロなのにインフレでお金の価値は下がっていきます。
資産が1年で3〜5%増えてなければ、実質的に資産価値は減少していくことになります。
資産を銀行預金で持っている人は一刻も早く資産防衛を考えた方が良いでしょう。